家を出ることに対する子どもの反応
引っ越しを実行に移すにあたり、子どもには特に動揺は見られず、駄々をこねたり、我がままを言ったり、という何か私を困らせるような行動もなく、嫌がることなく協力的だったので、とても助かりました。
引っ越し完了後も、子どもにはあまり手の掛からない日々が続き、1ヶ月ほどの間とてもお利口さんにしていてくれました。ああ、平和だな。旦那の顔色を伺ってビクビクしながら過ごす必要のない、平穏な日常を手に入れることができている。家を出たおかげて、子どももこんなに落ち着いている。 私の選択はやはり正しかったんだ。 そんな自己肯定感がありました。
ダメ親父とDVと虐待を排除した新しい日常生活をスタートさせたことで、気兼ねなく母子で向き合える暮らしを手に入れることができました。暴力をふるう父親を中心に回っていたこれまでの生活では置き去りになっていた、親子関係や子どもの発達に目を向けられる環境になりました。
反動で荒れた日々
新しい生活が始まってからしばらく続いた平穏な期間を経て、以前の家庭環境では暴力の狭間で埋もれて隠れていた問題が、上に乗っかっていた重石が取れたことで、徐々に姿を現すようになったように感じました。いままで抑え込まれていたものが、反動で一気に表面に湧き上がってきたような印象です。
- 暴力的な言動が目立つ。
- 物を壊したり乱暴に扱う。
- 日常生活に支障が出るほどの、些細なことへの異常なこだわり 。
- 我を押し通し、すぐに激しい癇癪を起こす。
- 何でも自分の思い通りにならないと気が済まない。
- 母親の私に向かって身勝手な命令をする。 ……etc.
程度があまりにひどく、しかも私と居るときにしかこういった姿を見せないという特徴がありました。他の人からは見えない、母親だけが知っている姿。外からは、まさか家庭でそんなに荒れているとは想像できない状況で、本当につらく苦しかったです。
暴力の連鎖について
DVを見たり虐待を受けて育つと、自分は絶対に暴力なんてふるわない、という強い気持ちがあったとしても、なぜか自分も暴力をふるうようになってしまうケースはよく見られると聞きますよね。いわゆる暴力の「連鎖」です。
暴力的な言動パターンが染み付いている元夫の場合も、気性の激しいお義父さんの性質が連鎖をしてしまっているパターンだと思います。 子どもにまで暴力的な部分が受け継がれてしまわないよう、少しでも早いうちに、この毒親から子どもを引き離さなければ、との思いは、ずっと以前からありました。
家を出て子どもと二人暮らしを始めてから、 母親の私に対してのみ手が出る(外では絶対にしない)ことが徐々に増えて行き、程度もひどくなって行きました。次第に、これはもはや家庭内暴力と呼べる範疇に足を踏み入れてしまったのではないか?と感じるレベルまでエスカレートしても、さらに状況はひどくなり続けました。たたく・蹴る・突き飛ばす(子どもなので飛ぶところまで行きませんが)・引っ掻く・噛み付く等を力任せにされると、まだ就学前の子どもとは言え、男の子には結構な力があることを思い知らされ、正直恐怖を覚えました。「いったい誰に似た!」と心の中で舌打ちしながら、今後やってくる思春期が心底恐ろしいと感じました。1年~1年半ほどの期間にわたって暴力的な態度がエスカレートする状態が続いたかと思います。
一旦は概ね収まり、たまにひょっこり暴力が顔を出すことがあっても、大きくならずに阻止することが出来ていました。
なのに、最近になってまた、揺り戻しが顕著です。1年も経たないうちに暴力的な傾向が再発し、エスカレート中の日々。これに先立って、母親のみが暴力を向ける対象だった今までにはなかった、集団生活の場で他の子に手が出てしまって注意される、ということも数回ありました。以前、一旦阻止できていたときのやり方が、今回は通用しないので困っています。
もちろん連鎖だけの問題ではなく、いろいろな要因が絡み合っているであろうことは承知しているのですが。今後の大きな懸念事項の一つです。